自己紹介 〜視覚障がい者として生きる、私のこれまで〜

自己紹介 〜視覚障がい者として生きる、私のこれまで〜

こんにちは。このブログを書いている私のことを、今回は少し詳しくご紹介させていただきます。

私は1985年生まれ。現在は関西在住で、妻と二人の子どもと一緒に暮らしています。日々、家族に支えられながら、視覚障がいと向き合いつつ、仕事や生活を楽しんでいます。

網膜色素変性症という難病とともに

私は先天性の難病「網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」という病気を患っています。この病気は時間をかけて徐々に視力が低下していく進行性の疾患です。

この病気は、目の中にある「網膜」という部分が徐々に機能を失っていくもので、夜盲症(暗い場所で見えにくい)から始まり、徐々に視野が狭まり、最終的には失明に至る可能性もある進行性の疾患です。

視覚障がいについての詳しい内容や、網膜色素変性症のことは、別の記事でじっくり解説したいと思っています。

子ども時代のこと

幼少期はごく普通の子どもで、地元の野球チームに所属し、内野手としてレギュラーを務めていました。中学時代は陸上部に入り、長距離選手として活動。駅伝では県大会にも出場し、運動が大好きな少年でした。

7歳のときからピアノを習い始め、12歳でギターに出会いました。それからは音楽にのめり込み、高校時代にはギターに夢中になり、音楽大学への進学を目指すようになります。

大学生活と視力の変化

大学時代は音楽とバイクに熱中し、友人たちと青春を謳歌していました。この頃までは視力もほぼ健常者と変わらず、夜盲症の症状はあったものの、日常生活に大きな不自由は感じていませんでした。

社会人として、そして視覚障がい者としての歩み

大学卒業後は友人と起業し、音楽や映像関連の仕事に奔走していました。しかし20代後半になると、視力の低下が徐々に生活や仕事に影響を与えるようになり、今まで普通にできていたことができなくなっていきました。

2018年、32歳のときに視覚障がい2級と認定され、2021年にはフリーランス(個人事業主)として独立。主にデザイン関連の仕事を中心に活動を始めました。そして2024年、38歳で視覚障がい1級となりました。

現在の活動について

2025年の現在も、私はMacを使いながら主にデザインの仕事を続けています。視覚障がいがあることで、作業には工夫や時間が必要ですが、それでもできることはたくさんあります。

また、障がい者年金を受給しながら、無理のない範囲で仕事を続ける生活を送っています。

これからについて

視力が失われつつある中でも、私は「できること」に目を向けて生きています。そしてこのブログを通じて、視覚障がいと向き合うリアルな日々、仕事や生活の工夫、前向きな考え方などを伝えていければと思っています。

「不便はある。でも不幸ではない。工夫すれば人生は楽しめる。」この言葉を大切にしながら、これからも発信を続けていきます。