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はじめに 〜視覚障がい者として生きるマシューのブログ〜
はじめまして。視覚障がい者のマシューと申します。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
私は「網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」という、先天性の目の病気を持っています。時間の経過とともに少しずつ視力が低下していく進行性の病気で、現在は両目とも視力が0.01程度。2024年(当時38才)には視覚障害1級の認定を受けました。
この病気の特徴は、視力が急に失われるのではなく、年単位で徐々に視野が狭くなり、視力が落ちていくという点にあります。私自身、20代半ばまでは車の運転免許を持ち、生活に大きな不自由は感じていませんでした。ですが、30代に入ってから視力の低下が急に進み、日常生活や仕事への影響が大きくなりました。
このブログを始めた理由
視覚障がいに悩む方、また、家族や友人に視覚障がいを持つ方がいる方へ。少しでも「役に立った」と思ってもらえるような情報を発信したいという思いから、このブログを始めることにしました。
視覚障がいと一言で言っても、その症状や進行具合、生活スタイルは人それぞれ異なります。私が経験してきたことが全ての人に当てはまるとは思っていませんが、「こういう考え方や工夫もあるんだ」と、何か一つでもヒントになれば嬉しく思います。
「不便」だけど「不幸」ではない
視覚障がいを持っていると、「かわいそう」「大変そう」と言われることもあります。でも私は、この障害を「不幸」だとは思っていません。もちろん、できないことや不便なことはあります。けれど、それ以上に得られたものや気づいたこともたくさんあるのです。
例えば、見えない代わりに聴覚が鋭くなったり、空気の流れや人の気配に敏感になったり。何より、ものごとの本質を見極めようとする力が育まれたと感じています。
テクノロジーの進化と、新しい可能性
現在は、Apple製品をはじめとするさまざまなテクノロジーのおかげで、視覚障害を補う手段がたくさんあります。私も日常生活や仕事の場面で、MacやiPhoneのアクセシビリティ機能に助けられています。
「できない」と思っていたことが、「やってみたらできた」と変わる瞬間。その感動を、同じような境遇の方々に届けたいと思っています。
このブログで伝えていきたいこと
このブログでは、視覚障がい者としての私の暮らしや仕事の工夫、テクノロジーの活用法、そして身体や心のケアなど、さまざまなテーマを発信していきます。
- 視覚障がいでもできる仕事や働き方の工夫
- 視覚障がいだからこそわかること
- 日常生活で使える便利なツールやアイデア
- 運動不足や肩こり、腰痛など身体のケア方法
- 心の持ち方や、前向きに生きるためのヒント
- 家族や友人との関わり方
視覚障がいを「受け入れる」だけでなく、「活かして生きる」ことができたとき、人生はきっともっと自由で、豊かなものになると思います。
もしあなたが今、視覚障がいに対して不安を感じていたり、何かしらの悩みを抱えていたとしても、ここでの情報が少しでも支えになれば嬉しいです。
これからどうぞよろしくお願いします。